現役慶應生シニマルの色々ブログ

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横浜DeNAベイスターズがもしオープナーを実践したら

今回は前回の続きで、ベイスターズがオープナーをした場合の運用方法について考えていきたいと思います!

 

*オープナーの記事はこちらから

https://mucho0420.hatenablog.com/entry/20200121/1579590022

 

◎オープナー起用法

まずNPBにおいて1軍は29人、試合に出場できるのは25人と決められています。また、野手は14〜16人なので投手は13〜15人を1軍することができる計算となります!

なので

①本来の先発 3〜4人 

②オープナー時の先発 1〜3人

③主に第二先発として使うロングリリーバー 2〜4人

④通常の中継ぎ 2〜4人

⑤セットアッパー 2〜3人

⑥クローザー 1人

とざっくり役割別に配分できます!(もちろん投手運用は流動的なので数はあくまでも目安です)

それではベイスターズで各役割に当てはまる選手を上げていきます!

 

 

①本来の先発    *赤字は新加入

・今永昇太 

2019年はチームトップの13勝で復活&先発の柱として投手陣を支えた。間違いなくベイスターズのエースであり、チームの躍進のためには今年と同成績以上が求められる。1発病があるものの安定感が増せば沢村賞も狙える。

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・濱口遥大 17試合6勝5敗 (2完封) 9QS 3.17

開幕当初は安定感抜群であったが1年間通すとやはり不安定さが目立ち、年間通してローテーションを守れなかった。しかし、イニングを稼げる点から1年間投げられれば二桁勝利も可能。今永に続く2,3番手に期待。 

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・上茶谷大河 25試合7勝6敗 9QS 3.96

ルーキーながら1年間ローテーションを守りベイスターズのAクラスに貢献したのは間違いない。来年度は2桁勝利に期待したい。

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・東克己 7試合4勝2敗

2018年度の新人王。昨年は故障もあり、十分な結果を出せなかった。彼がいたら優勝の可能性も十分あった。ベイスターズの優勝に向けて東と濱口投手の復活が不可欠だろう。

 

平良拳太郎

山口俊(ブルージェイズ)の人的保証で加入した若手。昨シーズンは7月までは安定した成績を残したものの後半に失速し、5勝6敗防御率4.11という成績に終わった。しかし、課題であったスタミナについても徐々にイニングが稼げるようになっており、今シーズンはローテ定着できるか。

 

・ピープルズ(外国人枠)

外国人枠として確定しているソト、エスコバー(+ロペス)と残り1,2枠の外国人枠を実績のあるパットンと新加入のオースティンと争うことになる。他の中継ぎ陣の登板過多からパットン、筒香移籍の穴を埋める打力としてオースティンが期待しているため、ピープルズの優先順位は低い。しかし故障者が多いベイスターズの先発陣を考えると先発不足になる可能性は十分ある。さらに昨季74試合に登板したエスコバーの勤続疲労や昨年成績の残せなかったパットンの状態が上がらないならピープルズにも十分チャンスがあるだろう。

 

・坂本裕哉(新人)
大学ナンバー1左腕。今永、濱口、東とこれまでのベイスターズ大卒左腕の実績を見るに期待をしてしまう選手。期待の部類に入れているが他の選手よりローテ入りの可能性が高いだろう。櫻井同様左腕不足から中継ぎの可能性もあり

 

 

②オープナー時の先発

国吉佑樹
オープナーのイメージとして最初に挙げられるのは国吉だろう。しかし、去年の4/21にオープナーで先発をした際は1回4失点と1試合で考慮するのは難しいが期待にはこたえられなかった。その時は球速も本来の時よりも5キロほど遅かったので、中継ぎ時の球速を維持出来るかが重要になってくるだろう。

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・石田健大
昨年は40試合登板(先発7試合)4勝1敗11HP防御率2.14と復活を遂げた左腕。前半戦で中継ぎを中心に登板し安定した成績を残した。先発に復帰するも中継ぎ事情から中継ぎに戻るなど便利屋として使われたイメージが強く、チームにとってはありがたい存在だ。中継ぎとしての起用が現実的だが、過去の先発経験からオープナー時の先発として起用するのもありではないだろうか。

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藤岡好明
昨年は32試合で防御率1.86と抜群の安定感を見せた投手陣最高齢のベテラン。ソフトバンク時代には先発経験もあり、オープナーとしての登板も面白いかもしれない。

 

・濱矢廣大
ウインターリーグで好成績も四死球の課題は克服できず、来季は27歳と年齢的にも勝負の年となるだろう。ウインターリーグの活躍もありオープナーの抜擢も考えられるのではないだろうか。

 

 

③第二先発として使うロングリリーバー 

・斎藤俊介 

9月の中日戦で5回1失点と好投。中継ぎとしては成績を残せなかったが1試合であるものの先発としては結果を出している。先発、中継ぎ適性もあり、オープナー時には様々な起用法が考えられる。

 

・京山将弥

先発として期待されているが昨年は結果を出せなかった。オープナーとして挙げた理由として先発としてチームを支えた2018年は6回を鬼門としていた京山だが、オープナーでは十分安定した結果を残せるのではないかと思う。実際、昨シーズンのオープナー起用時には3番手で4イニング無失点の好投を見せている。先発として経験を積ませたいチームの意向も無視できない京山だが個人的にはオープナーを通して先発定着のきっかけをつかんでほしい。

 

・大貫晋一

新人ながらチーム3位の6勝をあげた。しかし防御率5点台など攻略されつつあり、1年間ローテを守ることができなかった。そのため、先発としてではなく、敗戦処理など戦況に応じたロングリリーフで起用する方が現時点では適していると考える。

 

・井納翔一

ベイスターズにとって貴重なイニングイーターの投手。昨シーズン序盤は安定感があったが打ち込まれるようになり、4勝5敗という成績に終わった。33歳とベテランの領域に入っており、奮起が求められる。井納投手がロングリリーフとして多くのイニングを投げることにより中継ぎ陣の負担を減らすことにつながるだろう。

 

・中川虎大
昨年は育成のスタートながらイースタン最優秀防御率最多勝投手で、7月には支配下登録された。

中日戦に先発し2回1失点で敗戦投手。昨シーズンは3試合で1敗防御率5.40であったがまだ20歳。第二先発として1軍のマウンドの経験を積みながら、いずれは先発ローテーションを担って欲しい。

 

・阪口浩亮
高卒3年目となる右腕。昨年は1軍で3試合に登板するも防御率5.87と試合を作ることはできなかった。今年も2軍中心に先発として経験を積んでいくだろう。1軍定着の足がかりとしてロングリリーフの起用も考えられる。

 

 

④通常の中継ぎ 

・三上朋也
ルーキーイヤーから中継ぎ陣を支えた投手。昨年は勤続疲労もあり、右肘を痛め、シーズンの多くを治療に費やし、復帰後も本来の姿を見せることができず、悔しいシーズンに終わった。三上不在により負担が三嶋、エスコバーに集まった。今シーズンは本来の姿に戻り、中継ぎの中心となることを期待する。

 

三嶋一輝
伸び悩んでいたが18年から急成長を見せ、今ではベイスターズにとって不可欠な選手。特に昨年はエスコバーとともに中継ぎ陣を支えた右腕。しかし防御率は4.33と悪化した。これまでの勤続疲労が今シーズンどれほど響くのか非常に不安な点である。

 

・武藤裕太
中日からトライアウトを経てベイスターズに加入した中堅中継ぎ投手。昨シーズンは31試合で38イニング防御率3.32と敗戦処理などを中心に安定した成績を残してくれた。敗戦処理やビハインドで投げることで勝ちパターンなどを担う中継ぎ投手の負担を減らすことにつながるだろう。

 

・櫻井周斗
清宮キラーとして知られる左腕。昨年は中継ぎ中心に1軍で14試合に登板した。イースタンでは22試合に登板32回2.25と安定した成績を残した。来年は1軍を中心に登板してほしい。高校時代は先発だったが貴重な左腕であり、中継ぎでの起用が考えられる。

 

・笠井崇正
早稲田大学スポーツ学科に一般入試で入学し、硬式野球部を2日で退部した異色の投手。そして現役大学生でありながら独立リーガーとなった初の選手である。昨年は前年の2試合を上回る16試合に登板など順調にステップアップしており、今シーズンはさらなる飛躍の年にしてほしい。

 

田中健二郎(トミージョン手術)
17年度の球団初のAクラス入りを果たした時の功労者であるタナケンこと田中健二郎投手だが、昨シーズンは登板ゼロに終わり、オフシーズンにトミー・ジョン手術を行うなど苦しいシーズンになった。復帰は早くても8月以降となるだろう。

 

 

⑤セットアッパー 

砂田弘
育成出身ながらベイスターズの中継ぎを支えてきた左腕。これまでのAクラス入りに大きく貢献してきたが、昨年は出場試合を大きく減らし、16試合5.11と本来の姿を見せられなかった。しかし、2軍では防御率0.93と2軍ですることはもう何もないだろう。同じ左腕のエスコバーを休ませるためには彼の復活は不可避だろう。

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・パットン
17年は62試合で防御率2.70、18年度は58試合で2.57と安定した成績を残していたが、昨年は42試合で5.15にまで防御率が悪化、与四球が22と不運なジャッジもあったがワースト成績となり、冷蔵庫を殴った際の骨折でシーズンを終えた。2年契約の最終年でもあり結果が求められるシーズンとなる。

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エスコバー
昨年の中継ぎの柱であり、チーム最多の74試合に登板し、2.51と抜群の安定感があり、NPB左腕でナンバーワンの160キロの最速記録を持つ剛腕。しかし、ここ2年で53試合、74試合と勤続疲労の不安があり、理想とすれば彼の登板を50試合ほどに抑えたい。そのためには他の投手の奮闘が不可欠だ。

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⑥クローザー 

山崎康晃 

文句なしの成績を上げ、名球会も狙えるスピードで新人時からセーブを積み上げているハマの守護神。しかし、将来的なメジャー挑戦を掲げており、早ければ来シーズンオフにはポスティングでメジャー挑戦の可能性もあり、将来的な抑え候補も見つけなければいけない。

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◎まとめ

今回の起用法はあくまでも予想であり、そもそもラミレス監督がオープナーを採用するかはわからない。ローテーションの谷間で出来るだけ負け試合を減らすという考えがあるオープナーでは、そもそも先発の柱が勝ちをある程度積み上げなければいけない。例えばレイズでは2018年度はスネル(21勝、サイヤング賞)、2019年度はモートン(16勝)という勝ち頭がチームをけん引していた。DeNAベイスターズでは今永、濱口、上茶谷あたりに期待したい。最後にオープナーを成功するためには出来るだけ起用法を固定することが大事だろう。普段中継ぎをしている投手が初回を投げるのは精神的にも難しい。いかに計画的に行うかが鍵になってくると個人的に考える。